ミニピル NOW!! にコメントを頂きました。
お返事が長文になるので別エントリーとしました。
黄色の文字が頂いたコメントです。
ミニピルですが、私の場合、かかりつけのお医者さんはノアルテンの処方はして頂けませんでした。
『適応外での処方はしたくない』
という、とても真面目な理由からでした。
ルナベル・ヤーズとノアルテンは効能が重なっていますので、代替可能です。
低用量ピル(避妊効能)ユーザーがノアルテンへの切り換えを希望する場合、
適応外の壁が存在します。
適応外であっても医師の判断で処方することは可能なのですが、
年齢など高リスク要因への認識が薄ければ断られることになるでしょう。
残念なことです。
ならばと、個人輸入のセラゼッタを服用したいと伝えたところ
『ミニピル(黄体ホルモン)でも血栓は起こるよ』
と・・・。
調べてみると、黄体ホルモンは動脈血栓を引き起こす可能性があるという婦人科の先生のHPを発見しました。
実際のところどうなんでしょうか?
イギリスのミニピルガイドライン(2013年改訂版)の「循環器疾患(心筋梗塞・深部静脈血栓症・脳卒中)」には以下のように書かれています。
Few studies have been large enough to evaluate the risk of cardiovascular disease associated with POP use. Although limited by small numbers of women using progestogen-only contraceptives, data from a World Health Organization study suggest there is little or no increase in risk of VTE, stroke or acute myocardial infarction(MI) associated with use of POP(or injectable).(37)
(37)World Health Organization. Cardiovascular disease and use of oral and injectable progestogen only contraceptives and combine injectable contraceptives. Results of an international, multicentre, case control study. Contraception 1998;57:315-324.
(翻訳)ミニピル使用にともなう循環器疾患リスクを評価しうる規模のいくつかの研究がなされてきた。ミニピル避妊法を使用している女性が少数という制約はあるが、WHOのデータはミニピル(注射剤を含む)使用に伴う深部静脈血栓症・脳卒中・急性心筋梗塞のリスク上昇は、ほとんどないか全くないことを示している。
脳卒中・心筋梗塞は動脈血栓によるものです。
典拠のWHO調査は1998年ですが、その結論は現在まで踏襲されています。
いくつかの産婦人科病院のサイトには、世界で共有されている知見を大胆に否定している記述が見られます。
日本家族計画協会のサイトには精子が着床するなどの記述さえ見られます。
見栄えを優先してサイト作成を業者に丸投げしているからなのでしょうが。。。
困ったものです。
セラゼッタを飲みはじめて、そのことが気になり、これといった副作用はなかったものの、過剰に体の変化がきになってしまい服用をやめてしまいました。
(気にしすぎのせいか、足が痛かったような・・・心臓も圧迫され息苦しいような感覚がありました。ただ混合ピルの時と比べると、気のせいかな?とも思える程度です。)
ノンピルユーザーとの比較でミニピルによる血栓リスクの上昇はありません。
しかし、ノンピルユーザーと同程度のリスクになるわけで、
リスクがなくなるわけではありません。
ノンピルユーザーに血栓が生じるのと同じ程度に、
ミニピルユーザーにも血栓が生じます。
血栓の初期症状に気をつけることは必要だと思います。
ミニピルの副作用についての情報が少なく、また海外からの個人輸入しかないとなると、連続服用する勇気がもてなかったりします。
やっぱり日本で処方してもらい、納得いく情報のもとで服用したい。
私自身、決して若くない年齢ですが、妊娠する可能性もまだまだあり、避妊は積極的にしていきたい。
でも・・今の日本の現状だと・・・。
日本やアメリカなど一部の国を除いて、
薬を個人輸入する患者のいる国はほとんどありません。
薬を個人輸入すると輸送コストが加算され高くなるからです。
個人輸入が悪いのではなく、個人輸入を余儀なくする薬事行政が悪いのです。
個人輸入に頼らなくてよい国になるといいのですが。
rurikoさんを中心に、署名を集めて国に声を届けてみるのはどうでしょうか。
もちろん私も協力したいです。
日本にミニピルは是非とも必要だと考えていますが、
共通認識にはなっていません。
今すぐ出来る対応策を「ピルの副作用被害をなくすための10の提言」にまとめました。
改善すべき10項目があるということは、
問題点が10点あると言うことです。
10点もの問題点があるから、
世界のピル史上最悪の副作用被害が生じています。
公表されているデータを丹念に見れば、
ピル史上最悪の副作用被害が生じていることは簡単に想像できます。
実際はさらに深刻な事態となっていると見ています。
報告されていない副作用が数多く埋もれていると推測できるからです。
しかし、実際のデータを丹念に見なければ、
現在生じている事態を認識できません。
薬には副作用は付きものだとの認識に留まってしまいます。
これが現実です。
まずは実態についての共通認識を広めなくてはなりません。
私の願いはただ一つです。
日本の女性を守るために役立ちたい。
私の知識や経験をそのために使っていただきたい。
その私にできることは何なのかは、模索中です。
日本にはすでにさまざまな運動体があり、活動しています。
私の出る幕などないように思えます。
たとえば、「性と健康を考える女性専門家の会」があります。
その会の理念について書いたことがあります。
アドボカシー活動から始まった会でもあり、
現在も理念が生きているのなら、
ミニピルの導入はこの会が取り組んで下さることではないかなと思います。
アドボカシー活動を目指して設立された団体は、
ほかにも多くあるのではないかと思います。
独自の提案を行っていくことは啓発よりも格段に困難なことですが、
私の考えに参考になる点があれば使って下さればいいのにと考えたりします。
以上、お返事です。
この50年間に女性のライフスタイルはすっかり変わっています。身体の成長と性行動の開始が早くなり、産む子どもの数は少なくなりました。一方で高学歴化し、職業をもって社会参加するのがあたりまえになりました。寿命も飛躍的に延び、閉経後の人生は30年以上に及んでいます。それにともない、長い人生をどうやって健康の質(QOL)を保ちながら豊かに生きるかが新しい課題となっています。
WHOは、身体のみならず精神も社会的な状態も、すべて良い状態(Wellbeing)であってこそ、真の健康と言っています。私たちは、女性の健康の専門家を目指して、証拠にもとづいた正しい情報を提供し、わが国に包括的な女性医療・保健システムを実現するために活動をしています。
- 1. 政策への提言
- 低用量経口避妊薬の認可を求めて
- 新しい女性医療システムを目指して
- 十代の性教育の充実を求めて
- 2.シンポジウム・セミナー
- 「21世紀の女性医療」
- 「性感染症や中絶から十代を守ろう」
- 「避妊カウンセリング―日本とアメリカ」
- 「働く女性の健康」
- 「働く女性のメンタルヘルス」
- 「中高年女性の健康―Complete Wellnessとは―」
- 「女性の健康とクスリ」
- 「くすりCASP勉強会」
- 「出産シンポジウム」他
- 3.リーダーシップ研修
- ピル講師養成講座
- 十代への性教育講師養成講座
- 4.調査研究
- 日本女性の性・避妊行動調査
- メディアの性感染症の取り上げ方についての研究
- 5.出版・編集協力、ビデオ、スライド作成
- 6.広報活動
- 年4回のニュースレター発行
- インターネットホームページの運営
- 7.ネットワーク形成
- 日本女医会、米国女医会、ほか国際アドバイザー多数との交流
- 従来の母子保健制度の枠を超え、女性の健康の視点からリプロダクティブ・ヘルス/ライツの推進をしていきます。妊娠や分娩ばかりでなく、月経、不妊、望まない妊娠や性感染症、更年期、女性ホルモンの積極的利用などについても積極的に考えていきます。
- 総合的な女性の健康(Women's Health)を実現させる医療や保健システムの確立にむけて活動していきます。栄養や睡眠、ストレス、がん予防、メンタルケア、思春期や高齢者の健康問題など、女性の健康にも学際的な研究や医療の提供が必要とされています。
- 子どもからおとなまで、男女一緒の性と健康に関する教育を実現させていきます。従来の性教育を見直し、個人の人権を尊重した科学的な健康教育が必要です。わたしたちは、「性」と「こころ」の自己決定をサポートしていきたいと考えています。
- 科学的な証拠に基づく医療(EBM)の考え方を導入し、わが国の女性の健康に関する学際的研究を行っていきます。
- 患者や障害者、高齢者、子どもなど弱者にやさしい医療や社会の構築を提言します。パターナリズム(家父長主義)を廃し、ひとりひとりの人間が尊厳のある個人として大切にされる、心地よい社会環境を実現していきます。
また、臓器別ではなくトータルな人間として診る統合医療を臨床で実践しようとする女性総合医療も、当会会員を中心に各地で試みられるようになりました。岡山や福岡での試みはその先駆とも言えます。また、医学的にも性差医療(ジェンダースペシフィックメディスン)が注目され、男性と女性の生物学的、遺伝学的、医学的、社会的差異について検討されようとしています。
2003年。女性医療・保健は「健康日本21」でリプロダクティブヘルス・ライツの項目として掲げられ、わが国の医療・保健の目標として推進されようとしています。しかし、ひとりひとりの人間によりそい、自己決定を支援しようと私たちが求めてきたトータルな医療・保健の実現には、まだ遠い道のりであるといえます。とはいえ、この数年、当事者主体の医療改革のムーブメントには目をみはるものがあり、これからは、ますます当会が、専門家でありかつ当事者の視点を失わない活動を、真に一般女性の健康と幸福のために展開できるのかどうかが、試されることでしょう。
最後に、私たちが、生涯にわたる女性の真の健康を実現していくために、今後活動してゆくための5つの柱を掲げたいと思います。