3318人のフォロワーさん全員に見てほしい。「ニッポンの性教育 セックスをどこまで教えるか」http://t.co/F0zSbnpjkk 中京テレビさん、ありがとう。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 3, 2013
この動画を見ての第1の感想は、「中京テレビのいい仕事」でした。
ずっーーーーと昔、たまたまTHE TIMESの老記者と隣り合わせました。
私は彼にTIMESの名前の由来を尋ねました。
質問の趣旨がなかなか伝わらなかったのですが、
彼はとても印象的な答えをしました。
以来ずっとそれは私がマスコミを見る視点となりました。
彼は言いました。
新聞は今の読者に書いているのだから今の読者の関心に応えなくてはならないが、
自分が先輩記者から教えられたのは後世の読者に向かって記事を書くことだった。
今の人が関心ない事柄でも後世から見て大事な事柄はある。
後世から見て大事な事柄が今の新聞に書かれていないことは記者の恥なのだ。
THE TIMESの名前の正確な由来は知らないが、
自分は、THE TIMESは現代と後世の2つの時代の意味だと理解してきた、と。
語学力があやしい時代の会話なので不正確な理解が混ざっているかもしれませんが、
クオリティペーパーの片鱗を垣間見たように思いました。
現在、特に性教育が問題にされているわけではないし、
話題になっているわけでもありません。
しかし、日本の性教育に問題がないわけではないし、
むしろ問題は大ありです。
まず、日本の性教育を超簡単に振り返ってみましょう。
性教育を【必要な対策】としてとらえることは間違っていないし、 性教育は99%か99.9%はそのようなものだと思う。歴史的に見て最初の性教育は、初潮教育だった。初潮教育は、【必要な対策】だったから取り入れられた。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
※性教育そのものは戦前からある。 上記は学校教育が取り入れた性教育の意味で。以下同様。
エイズ問題が持ち上がると、性感染症予防教育としての性教育が始まった。それも、【必要な対策】としての性教育だった。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
エイズ問題が持ち上がると、性感染症予防教育としての性教育が始まった。それも、【必要な対策】としての性教育だった。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
少女の望まない妊娠は、避妊方法を含む性についての無知が関係していることが多い。それを防ぐためには、性についての知識を教えることが必要だ。それも【必要な対策】としての性教育だ。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
性犯罪の被害をなくすために性教育は重要だ。性についての知識がなければ、被害の認識さえ持たないことがある。性犯罪被害を防止するための性教育は、【必要な対策】としての性教育だ。日本の性教育は、現実を後追いしながら【必要な対策】として取り入れられてきたことは、
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
ほぼ異論のないところではないかと思います。
時代や社会の変化とともに、「必要性」は変化します。
日本の社会が性教育を必要としない方向に進んでいるのかというと、
そのようなことは全くありません。
明らかに日本の社会は性教育を必要とする方向に進んでいます。
ところが、今世紀初頭の性教育パッシング以来、
日本の性教育は萎縮し、停滞しています。
このような現在の状況は長い目で見れば必ず是正されていきます。
現実を見れば、【必要な対策】としての性教育が不可欠なことは、明らかだ。性教育に躊躇し、あるいは消極的だったり否定的だったりするのは、現実を見てないからだと思う。
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
いつの日か性教育の必要性が再認識される日が必ず来ます。
その歴史の胎動が今始まっている。
そのような視点で中京テレビの番組は作られていると感じました。
この番組の中では、性教育を必要と考え行動する人々が紹介されています。
現在は、グループや個人の小さな動きです。
その中に歴史の始まりを感じ取ることができなければ、
この番組は作られなかったでしょう。
この番組の制作者と大昔に会ったTHE TIMES記者が重なりました。
この番組は非常に優れた作品です。
現実に起きている事実を報道するのがマスコミの仕事です。
マスコミの仕事はここまでです。
現実に起きている事実について評論することはマスコミの仕事ではありません。
私の関心は、何故日本が性教育後進国になっていくのか、
という点にあります。
世紀初頭の性教育パッシング。ヨーロッパでは頑としてはねつけ、本家アメリカでは強力な抵抗運動があったのに、日本はメロメロ状態になった。三者三様の背景には、かなり根深いものがあるのではないかとの思いがあったので、今日のツイート。私見はメモ書きのようなものとしてツイートしましたが、
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) November 9, 2013
ブログで連載記事として詳しく述べていきたいと考えています。
次回は、日本の絶対禁欲主義について書く予定です。