「ピルとのつきあい方」は、13年前の開設時も今日も、
ピルの基本ルールである14日ルール、12時間ルール、7日ルールにそった説明を頑なに守っています。
14日ルールと7日ルールについては、こちらで説明しています。
まだご覧になられてない方は、是非一度ご覧下さい。
14日ルールと7日ルールを簡単に説明すると、
排卵が生じないレベルになる日が服用7日目、
服用中止しても7日間は排卵が生じないレベルになる日が14日目です。
(上の図を参照)
14日ルールと自立的ピルユーザー
当サイトが3ルールを頑なに守っているのには、
理由があります。
日本に自立的ピルユーザーを育てたい。
これが当サイトの希望です。
自立的ピルユーザーはどうすればできるのか、
考えたのです。
その答えは、まず基本、そして基本、基本、基本、でした。
ピルはとても奥が深い薬です。
それだから基本が大事だというのが答えでした。
基本の中でも基本になるのがこの3ルールです。
多くのピルユーザーが当サイトで学んでくれました。
この3基本を押さえれば、
ピルのだいたいの疑問は自分で解決できるのです。
飲み忘れで1週目2週目3週目でなぜ対応が違うのか、
生理日移動しても避妊効果が継続するのはなぜか、
など多くの応用が可能になります。
逆に言うと、この3ルールが理解できていないと、
ピルの避妊効果が得られているのか自分で分かりませんから、
いつも不安ですし自立的ピルユーザーにはなれません。
当サイトで学んだ多くのピルユーザーが、
3ルールを理解しピルを自分の物にしていった思います。
14日ルールは後進国ルール?
ところが、2人のピルユーザーだけは、
この基本を学ぼうとしませんでした。
その2人が低用量ピル普及推進委員会の法人理事長と副理事長です。
副理事長は、避妊効果はいつからかという問題について、以下のように書いています。
服用開始が月経初日からなら当日から。 それ以外なら服用開始から7日目以降。 14錠以上なんて書いてある製薬会社さんの資料や文献はありませんが昔(後進国で排卵日は14日位だからとの理由でわかりやすいと)使われた経緯を知れば、検索して「ピルとのつきあい方」が何年も昔の情報で、更新されてない管理人さんの知識・リンク先はほぼ切れてるのがわかるかと思いますけど(^^;) 医師に直接、指導してもらい、わからなければ安易に誰が作ったかわからないホームページなんかではなく少なくとも新しい情報に対応し、医師の指導を勧めてくれるサイトを探すべきです。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1158047246 |
ここでも例によって、他の避妊法を併用するとの記述を脳内変換し、
避妊効果がないに読み替えています。
その上で、独自の考えを展開しています。
実は日本ほどピルの後進国はありません。
14日ルールは後進国のバカが作ったルールと考えるのは、
身の程知らずです。
(開発途上国の指導的ドクターは欧米先進国の大学で学んだ、
優秀なドクターが少なくありません。
日本の大学の医学部ではピルでの避妊など教えませんから、
実力の差は雲泥の差があります)
他の避妊法併用を求める期間を7日ルールで7日間とするのも、
14日ルールで14日間とするのも、
どちらも一理あり古いとか新しいとか言う問題ではありません。
(副理事長氏が14日ルールについて、
「排卵日は14日位だからとの理由で」など言うのは、
例によってこじつけの独自説です。)
排卵が生じないレベルになるのが7日なので、
7日間他の避妊法というのも一理あります。
一方、飲み忘れなどのアクシデントがあっても妊娠しないレベルになるのが14日なので、
14日間他の避妊法というのも一理あります。
私はより慎重な14日ルールによる方法を推奨しました。
それだけの事なのですが、独自説に立って批判されています。
ルールなんて所詮意味ないのよ、と言いたげな・・・
副理事長が副理事長なら、理事長も理事長です。
7日ルールが絶対でないので14日ルールというこれまた独自説を展開します。
ピルは、卵巣が眠ることによって排卵が抑制され、避妊効果を発揮するのです。 卵巣が眠るのは、ピルを毎日同じ時間に服用を継続して、7日経った頃と言われています。 一般的な生理周期を基本とすると、28日周期で排卵は周期14日目に起こるとされます。 月経初日から飲んだ場合、月経周期7日目に卵巣が眠ることになりますから、 一般的には14日目に起こるとされる排卵は抑止できるので、 月経初日以降、いつ性行為があっても妊娠することはないと考えられます。 こういった経緯があるため、「月経初日から飲む」というのが一般的なピルの飲み始め方なんです。 初日に飲んだ人限定で即日効果が出る・・・というワケではないんですよね。 月経翌日でもほぼ同様に考えられるので避妊できると考えられますが、 じゃあ3日目4日目は?と数えていくと、だんだんグレーゾーンが出てきます。 それに加え、人によってもともとの周期も違いますから、 もしかしたら12日目に排卵する事もあるかもしれませんし、周期18日目頃の人もいるかもしれません。 例えば周期6日目から飲んだ場合、7日後というと月経周期は13日目にあたります。 排卵は14日目だから排卵抑制が間に合う!と計算上はいえるかもしれませんが、 絶対がなく、計算外の事が起きるのが人間の体! 排卵が一般論の14日目ではなく、13日目12日目に起こる可能性、 卵巣が眠るのは7日後と書きましたが8日かかる人もいるかもしれない可能性、 生理周期が長く、20日くらいが排卵の人だったら排卵抑制できている可能性。。。 「確実な避妊」という意味では、「一般的に考えればたぶん大丈夫」では頼りないですネ。 でも、これを追究してしまうとキリがないわけです。 ココは推測ですが、マニュアル化するとしたら「初日から飲む」としてしまうのが 最もシンプルなので、初日から飲んで避妊しましょう、としたのではないかと思います。 コミュやOC普及推進事業団では、避妊効果について「初日」という基準ではなく 2006年頃知った、アメリカの「クイックスタート」という方式から 「月経初日から何日かたってから飲み始めても大丈夫」ということも言っています。 もちろん「飲み始め7日間は避妊効果は期待せず他の避妊法を併用するか、セックスを控えてね」 という注意を添えたうえでですが。 「初日から飲む」と限定してしまうと、 生理が終わったばかりの人が次の生理までに妊娠してしまう可能性がある人とか、 生理痛や月経困難症の人が1周期でも早くラクになりたい人には、 次の生理を待つ期間はリスキーということになります。 きちんと受診して、医師の指導を確認してから飲むのが一番安全ではありますが、 ★ボブ嬢★さんの生理が、もう1週間以内には来る予定であれば待って初日から飲めばいいですし、 だいぶ先のようであれば、今日からでも飲み始めてしまっていいと思いますよ。 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=29021554&comm_id=29074 |
副理事長説よりは少しはまともなように見えますが、
オギノ学説をベースにピルを説明する珍説ぶりは副理事長と同じです。
「可能性」が繰り返し強調され、7日ルールは絶対でないとして、
7日ルール懐疑論まで展開する勢いです。
オギノ式ベースのピルの説明は、低用量ピル普及推進委員会の独自理論ですが、
もし仮にその説明が妥当だとしても初めてピルを服用する場合の説明にしかなりません。
デイワンスタートやクイックスタートについてのコメントは割愛しますが、
事実に即して考える科学の方法ではなく、
ニセ科学に共通な思弁的方法が取られている事に注意したいと思います。
基礎知識の大切さ
低用量ピル普及推進委員会の大先生2人の発言を見ました。
3つのルールはピルの50年の歴史の中で編み出されてきたルールです。
ピルの超後進国である日本にはこのルールがありませんでした。
だから、私はこの3ルールを紹介しようとしたのです。
ところが、この2人は日本にないとして3ルールを拒否します。
彼らの12時間ルールについてとんちんかんな発言は、
12時間ルールの背景で説明しています。
低用量ピル普及推進委員会は、ピルユーザーが自立しないようにするのを目標としているように見受けられます。
あんちょこに「ハウツーだけ教えます」がヤフー知恵袋の活動ですし、
「困ったことがあれば自分で考えるな、ドクターと相談しろ」がモットーです。
低用量ピル普及推進委員会の法人理事長と副理事長が、
14日ルールを後進国のルールだなどと言ってしらばくれていたのも当然のことのように思えます。
学校で習うのは、国会や内閣や元素や分子など基本的な事柄です。
学校で習う基礎知識があるから、現代のニュースや科学についていくことができます。
「ピルとのつきあい方」はただ新しい物を良しとする立場ではありません。
基礎を重視する編集になっています。
「(当サイト管理人の)知識・・・はほぼ切れてるのがわかる」とのことですが、
小学校でも中学校でも高校でも、教科書の内容は数十年単位ならそれほど変わるものではありません。
不勉強医師発見機
日本のピル情報の現状を嘆いてか、
人の悪いわが家族計画協会クリニックは不勉強医師発見機を仕掛けています。
以下は家族計画協会クリニックのサイトにある飲み忘れ対策チャートです。
http://archive.is/7vgaf
3日飲み忘れ第3週を見て下さい。
「再開後7日間は避妊効果なし!」となっています。
第3週の飲み忘れは、14日ルールで7日間服用がなくても排卵はありません。
だから、日本以外のどのような文献でも、3週目の飲み忘れに対してはバックアップを求めていません。
もしこのケースでバックアップが必要なら、
ピルユーザーが生理を早める調整を行うと避妊効果がなくなる事になってしまいます。
このチャートは日本以外の国だったら、即刻訂正ものです。
ところが、年末年始の頃、このチャートを紹介する産婦人科医のツイートやリツイートが大流行していました。
まるで、家族計画協会クリニックと産婦人科医が虚構新聞のネタを提供しているようでした。
http://twilog.org/ruriko_pillton/date-130103
虚構新聞ごっこは、医師の遊びとしては余り良い趣味とは言えません。
思い上がりはこの国のピルの環境をよくしない
日本はピルの歴史も浅いので、不十分な情報が出回る事もある意味仕方がありません。
40年の遅れを取り戻していきたいというのが私の考えです。
日本はピルの、ピル情報の先進国では決してありません。
そのことを自覚すべきであって、
思い上がりはこの国のピルの環境をよくしていく事に少しも役立ちません。
【ピルの一口メモ】ピルは通常21日連続服用しますが、14日までなら短縮できます。14日ルールはピルを理解する基礎ルールです。finedayspill.blogspot.com/2013/04/14.html
— ピルとのつきあい方(公式)さん (@ruriko_pillton) 2013年4月2日
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