2013年5月14日火曜日

「生理休暇」問題とピル

妊娠し、出産し、月経がある。これは女性の生物学的特性であり、逃れることはできません。
この生物学的特性のために、女性が社会的に不利益を被ることかあってはなりません。
女性の生物学的特性が女性の不利益となる社会的仕組みを変えていくこと。
この課題の中に、「生理休暇」問題も含まれますが、
関心は妊娠・出産問題より低いのが現実でしょう。
しかし、本質的には同じ問題です。
この問題は社会的問題なので、社会的に解決するのが基本です。
妊娠出産による不利益は、女性が働かなくてよい社会にすればよいという考えは、
あきらかに間違いです。
なぜなら、それにより働く女性に対する社会的差別が解消したことにならないからです。
社会的に解決すべき事柄を社会的に解決せず、
女性の身体を通して解決しようとするイデオロギーに警戒する必要があります。
「女性手帳」の発想にそのようなイデオロギーが見え隠れするようにも感じます。
ピルは生理に関するトラブルを軽減する可能性のある薬ですが、
生理があるという生物学的特性による不利益をピルで解決するというのは間違いです。
それはまさに社会的問題を女性の身体を通して解決する典型だからです。

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