2014年4月19日土曜日

ピルに関する情報の発信停止について

当ブログ、ツイッター等におけるピルに関する情報の発信を当面停止することにしました。
ピルは本来安全性の高い薬であり、
ピルの普及は日本の女性にとって多大なメリットがあるとこれまでも確信してきましたし、
現在もその確信に変わりありません。
しかし、日本の現状においては、ピルはメリットよりもデメリットの方が大きいと考えざるをえません。
ピルを安全な薬にすることはできます。
そのために微力ながら情報を発信してきましたが、
残念ながら状況は変わっていません。
現状において日本のピルは、メリットよりデメリットが大きい状態が続いています。
この状態は、根本的な改善がなされない限り転換できません。
当サイトの情報が多少なりともリスク回避に役立ったとしても、
それはかえって現状の問題点を隠蔽してしまう結果になるのではないかと恐れます。
状況が変化するまで、ピルについての情報発信停止を決意した理由です。

「ピル推進派」産婦人科医に十数年間期待してきましたが、
期待しても無駄との認識に至りました。
・ピル解禁の意義を共通認識できない状況
・副作用問題の現状を共通認識できない状況
・副作用回避方策の必要性を共通認識できない状況
状況が変わるまではピルについての発言は控え、
ピルと直接関係しない事柄を書いていきます。

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
副作用拡大を招いたライフデザインドラッグ路線のピル。
誰が最期までライフデザインドラッグ路線にしがみつくのか見届けたい↓↓。
特定非営利活動法人OC普及推進事業団ご推薦の産婦人科医など(26 Apr 2014保存)。
※同団体は虚々実々のプロパガンダ言説を専らとしてきた経緯があり、勝手に「つながり」を表明しているケースも考えられます。

ピルの製造原価は1シート数十円です。
製薬会社にとってピルほど利益の上がる薬はありませんし、
ピルほど広告効果のある薬はありません。
原発推進に巨額な広告費が使われたのと同様に、
ピル販売促進に巨額の資金がつぎ込まれました。(参照 ピルの副作用被害とオーキッドクラブの責任)
日本のピルは製薬会社が提供する情報と資金によってコントロールされています。
ピル推進派の女性専門家の会は、血栓症副作用の勉強会をするのに製薬会社から講師を招きました。
当サイトの情報を製薬会社情報と異なるという理由で間違いと決めつけ中傷してきたNPOの理事長は、まともな医療者の当たり前の発言まで気にいらないようです。(参照 )
製薬会社による情報操作は、医師からユーザーまで浸透しているのが現状です。
製薬会社から情報操作のための資金提供が続く限り、
製薬会社の意を酌んだピル言説が横行します。
日本のピルが再生するには、
いったん滅んでしまった方がよいのではないか。
この考えを自分で抑えることができなくなりました。


ライフデザインドラッグ路線への懐疑が一定程度になれば、当サイトの活動を再開します。

11 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

投稿お許し下さい。 
考えすぎでは?とは思いましたが、それは私の勘違いだとわかりました。
40過ぎの私が検査で異常がないから再開を希望したらあっさり処方したんです。
1シート目でまた前回中止した時と同じ症状カが・・・Dダイマーは異常なしでしたけど。
ならばとノアルテンを希望したらそういう服用で処方した事がないから。と断られました。
仕方なく個人輸入でセラゼッタを購入しようと調べている所です。

低用量からの飲み継ぎが解らずあちこち調べています。
最期に教えて頂けると助かるのですが・・・

日本のピルはおそらく無くなるでしょう。
私はそう思います。
また再開をお待ちしていますね。

RURIKO PIRUTON さんのコメント...

ご質問の点を含め、ミニピルの服用開始全般についてお返事致します。
①原則的には月経初日または消退出血初日に開始します。
混合ピルから他の混合ピルへスイッチする場合は、
休薬7日で避妊効果は継続します。
しかし、混合ピルからミニピルへスイッチする場合、
7日の休薬では妊娠リスクが生じます。
たとえば休薬8日目には混合ピルの排卵抑制作用は失われており、
一方でミニピルによる子宮頸管粘液の変化も得られていません。
避妊効果の持続を優先して出血初日の開始が奨められます。
②ただし、月経(または消退出血)3日目~5日目の服用開始が勧められる場合もあります。
ミニピルは不正出血が多いのが欠点です。
出血3日目~5日目の開始では、この欠点を一定程度避ける事ができます。
この場合、月経初日(または消退出血初日)から服用開始2日目までは他の避妊法を取るようにします。
③産後で月経の始まっていない場合や特別な事情のある場合には、妊娠していないことが確実であることを確認し、いつでも開始することができます(クイックスタート)。
ミニピルのクイックスタートは、混合ピルのクイックスタートと異なり血栓症リスクを上昇させません。
しかし、不正出血リスクが高くなるので、
一般にはお奨めできません。
以上です。

匿名 さんのコメント...

私も40歳を過ぎて初めてのピルを簡単に処方された一人です。もはや服用開始から2年経ちますが、開始後「ピルとのつきあい方」を拝見し、医師から説明のなかったあれこれに驚きながら勉強させていただきました。あまりに膨大な情報量でなかなかすみずみまで目を通せておらず、たまに拝見すると冷や汗をかくことばかりです。

40歳過ぎるとリスクが高まるとはわかっても、生理痛の苦しみに戻る気にもなれません。まだまだこちらを参考にさせていただきます! 新規の発信はなくとも、是非とも情報は残しておいてくださいね。

上記の情報も、血栓症問題を受けて非常にタイムリーで参考になりました。ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

rurikoさん、停止中とはわかっていながら、他に頼るところもなく、投稿させていただくことどうか御容赦下さい。

数年のピル歴で特に問題はありませんでしたが、こちらのサイトで、自分が血栓危険年齢になっていることとミニピルの存在を知り、かかりつけ医に頼んでノアルテンを処方してもらい、21錠飲んで休薬を指示されました。が、自分ではミニピルのつもりで(連続使用するつもりで)飲みはじめました。

しかし「ミニピルの導入を望む声について」でご紹介いただいた「イギリスのミニピルガイドライン(2013年改訂版)」を見て、ノルエチステロンの含有量について疑問がわいてきました。

同ガイドラインでは、同じノルエチステロン使用のMicronorとNoridayはどちらもノルエチステロンの含有は350マイクログラムと書いてあります。ノアルテンは1錠5ミリグラム=5000マイクログラムです。
ノアルテンを上のミニピルと同様に、休薬なしの連続使用などをしても大丈夫なものでしょうか。あるいはせめて、ノアルテンを4等分ぐらいにカットして飲むべきと考えられるでしょうか。

心配するくらいなら、個人輸入して正真正銘のミニピルを飲んだ方がいいのかと悩んでいます。

このことについて、もしも何かアドバイスをいただけたら大変幸いに思います。どうぞよろしくお願いいたします。

RURIKO PIRUTON さんのコメント...

以前、ノルエチステロンのミニピルは5mgでしたが、
今では350mcgが主流となっています。
350mcgから5mgまでのどの用量でも避妊効果は同じなので、
最小限の350mcgが主流となりました。
ノルエチステロンで望ましくない効果が生じるのは15mg/
日以上です。
そこで15mg/日以下の用量のノルエチステロンは低用量用法とされ、ごく普通に処方されています。
ある種の乳癌患者には40mg/日とか60mg/日とかの高用量用法が取られますが、これは特殊です。
ノルエチステロン5mgのNorethisterone Tabletsについての詳しい説明(英語)が以下にあります。
http://archive.today/4mxrg
上記サイトの4.2に用量・用法が記されています。
治療目的だと15mg/日はむしろ一般的です。
治療目的を兼ねるミニピルユーザーは350mcgだと物足りないこともあり、
ミニピルの昔の用量5mg/日のNorethisterone Tabletsを使用したりしています。
避妊目的と治療目的を兼ねるのなら、5mg/日のノルエチステロンはむしろ適量です。
治療目的なら5~15mg/日で様子を見ます。
15mg/日までなら有害事象は生じません。
避妊目的だけなら、350mcg/日でよいでしょう、
と考えます。

RURIKO PIRUTON さんのコメント...

余談:
Micronorというミニピルのブランド名は、microgramとnorethindroneを合わせた物です。
ミリグラム単位からマイクログラム単位への削減は画期的だったので、
【マイクログラムのノルエチステロン】がブランド名になりました。

RURIKO PIRUTON さんのコメント...

ノルエチステロン5mgをミニピルとして避妊に使えるかという質問は普通になされる質問です。
もともとプロゲスチン単独避妊薬はノルエチステロン5mgだったわけですから、
答えが「使えます」となるのは当然です。
以下は英語版アスクドクターページ。
http://archive.today/3CGIo
プロゲスチン単独避妊薬の低用量化は、
エストロゲン低用量化の要請がなされていた1970年代の時流に便乗した商業戦略に過ぎないと考える人もいます。
冷静に考えるとプロゲスチン低用量化のデメリットに見合うメリットはないとも言えます。
現在一番ポピュラーなミニピルは、
低用量化の持つデメリットを突いた製品(排卵を抑止できる用量の製品)と見ることもできます。
プロゲスチン単独避妊薬がミニピルと呼ばれるようになった背景なども含めて、
日本にはミニピルを理解するための情報が欠落していますね。

匿名 さんのコメント...

RURIKOさん、丁寧なコメントを下さりどうもありがとうございます!
今は低用量でも、もともと5mgだったという歴史があったのですね。
ミニピルが入手できる海外において、ノルエチステロン5mgをミニピルとして使えるかというような「裏ワザ」情報はないだろうと早合点もしていました。
むしろ海外では、治療に重点をおいた場合に5mgが選択肢になりうるのですね。
参考にさせていただきます。本当にありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

ノルエスチテロン5㎎がミニピルとして推奨することに、やや疑問があります。
以下のブログにその旨書いてあります。
http://s.ameblo.jp/lc-tsunezawa/entry-11892914290.html
もしくは内容がやや過剰かもしれません。
RURIKOさんはとっくにご存じの上で推奨してるとは思いますが、5㎎の副作用で実際、卵胞ホルモン作用の浮腫みなど悩まされることを考えると、やはりミニピルとしては最小限のノルエスチテロンが望ましいと思いますが。

RURIKO PIRUTON さんのコメント...

ご意見ありがとうございました。

ご指摘のサイトの趣旨は、
「ノアルテン(ノルエチステロン5mg)が全てEEに変換されたとすると(そんなことはありませんが)EEが20~30 microgramになり、
これは普通の低用量ピルに相当する卵胞ホルモン(エストロゲン)量です。
ですから、ノアルテン1日1錠服用は通常の低用量ピルに近いくらいの血栓症のリスクがあると考えてよいです」
ということになります。

まず一般論ですが、
理論上リスクがあると言うことと実際にリスクがあると言うことは、
別問題です。
医学は経験科学ですから、実際のリスクが問題となります。
実際のリスクについては、後で述べることにします。

血栓リスクは見かけ上エストロゲン用量に依存的ですが、
実際はエストロゲン:アンドロゲン比によって決定されます。
単にエストロゲン用量の多寡が血栓症リスクの決定要因ではありません。
ご指摘のサイトはこの点に触れていませんので、
私もこの問題には触れないことにします。

リンクサイトでは少し古めの研究を基にEE変換量を推測していますが、
同意しかねます。
現在の研究では10–20 mgのノルエチステロンはエストロゲン20–30mcgの低用量ピルと等しいとされています。("a daily dose of 10–20 mg NETA equates to taking a 20–30 µg EE COC." Chu MC,Zhang X,Gentzschein E,et al. Formation of ethinyl estradiol in women during treatment with norethindrone acetate. J Clin Endocrinol Metab 2007;92:2205–2207)
つまり5mgのノアルテンが低用量ピルと同等だと言うことにはなりません。

仮に血栓リスクがエストロゲン用量によってのみ規定されるとします。
上記サイトでは混合ピルに含まれるエストロゲン量とノアルテンから代謝されるエストロゲンを比較しています。
しかし、エストロゲン量を比較するのであれば、混合ピルに含まれる黄体ホルモン剤から代謝されるエストロゲン量も考慮すべきです。
具体的に言えば、オーソMはEE35mcgとノルエチステロン1mgです。
ノルエチステロン1mgから理論上最大5mcg前後のEEが変換されますから、
合計EE量は40mcgとなりノアルテンから変換されるEE量よりもかなり多くなります。

エストロゲン用量についてもう1点考慮すべき問題があります。
血中エストロゲン量は、経口摂取したエストロゲン量と生体由来エストロゲン量の合計です。
低用量ピルやミニピルの服用初期(おおむね3周期)には、
卵巣活動の抑制は不十分で卵胞からエストロゲンが分泌されます。
これは服用初期に血栓症リスクが高くなる一つの理由です。
5mgのノアルテンでは卵胞活動は強力に抑制され、
排卵はまれにしか見られません。
つまり5mgのノアルテンでは生体由来のエストロゲンが抑制されますから、
血中エストロゲンがホルモンコントロールフリーの状態より高くなることはありません。

ノアルテンは狭義のミニピルではありません。狭義のミニピルは排卵を抑制しない程度の低用量黄体ホルモン剤です。
しかし、排卵を抑制する強力なミニピル(Cerazetta) が発売されたこともあり、
progestogen-only pill(POP)という言い方が多用されるようになりました。
POP=ミニピルは誤解と言えば誤解なのですが、
区別がなくなっているのが実態です。
ノアルテンと同一製剤同一用量のピルが「ミニピル」として用いられています。
5mgのノアルテンはかなり多用されています。

ノルエチステロンによる血栓症リスクの実態については、
以下の報告があります。
Sundström A, Seaman H, Kieler H,et al. The risk of venous thromboembolism associated with the use of tranexamic acid and other drugs used to treat menorrhagia: a case-control study using the General Practice Research Database. BJOG 2009;116:91–97.
Mansour D. Safer prescribing of therapeutic norethisterone for women at risk of venous thromboembolism. Journal of Family Planning and Reproductive Health Care 2012.
1日5mgのノアルテンが血栓症リスクを高めるとの報告はなされていません。血栓症リスクに関係するのは、少なくとも10mg以上の治療的投与の場合です。

日量5mgのノアルテンが低用量ピルと同等の血栓症リスクを持つというのは、現時点で根拠はありません。
低用量ピルよりも明らかに低リスクであると考えます。
しかし、ノルエチステロン日量5mgは長期間の使用には高用量です。
だから、低用量ノルエチステロンの文字通りのミニピル認可が必要と考えています。

匿名 さんのコメント...

かなり詳細に教えてくださりありがとうございます。
内容について何度も何度も読ませて頂きました。

プロゲステロン単体型だと、生体由来のエステロゲンがどうなるかは、探しても探しても出てこなかった情報なので、とても有り難く思います。

ノルエスチテロンを使用するなら、メリットデメリットを加減しても、5㎎にはメリットが優勢。
ただ、長期服用には適さないため、いわゆるミニピルとして普及するにはmicronorやnoridayの含有量でいいだろう、という理解をしました。
誤りが有りましたら、申し訳ありません。

自身が、プレ更年期でエステロゲン優位なのか、月のほとんどが浮腫みや頭痛に悩まされてる身として
ミニピルとしてならばと考え、ノリディ購入し次の生理を待っています。
ヤーズでも浮腫みがでたので、なるべく卵胞ホルモンがないものを、と探していましたが、まだまだわからないことばかりです。

例えばディナゲストについては、純粋なる黄体ホルモンのみのピルであるようですが、
調べるほど、むくみという副作用を訴える方が非常に多い。
上述のように、あまりにも黄体ホルモン作用が低いと、生体由来のエステロゲンが通常に働く、または経口の黄体ホルモンと相乗効果でエステロゲン副作用が多く出るのでしょうか…
ただ、むくみ=卵胞ホルモン副作用と、安易に定義しては危険ではあるようにも思います。

すべてのホルモンの相互作用によって作用、副作用が決まってくるのが承知ですが
プレ更年期の不定期月経リズムとむくみに、ミニピルが救いだと思っていましたが、知れば知るほど難しいことを痛感します。