昨日のブログでは、「産婦人科医の犯罪的怠慢」を書きました。
「ピルとのつきあい方」では14年間、ピルユーザーの妊娠リスクを高める日本ルールの是正を求めてきました。
当サイトの主張に間違いがあるならば、
誰かが指摘して下さるはずです。
しかし、これまで当サイトで書いていることを誤りだと主張したのは、
低用量ピル普及委員会NPO理事長氏と副理事長氏の2人だけです。
しかも、その理由は偉い先生が書いていることと違うという理由です。
当サイトの指摘が正しいならば、
日本ではピルユーザーの避妊失敗(妊娠)をわざわざ高める服用法が推奨されていることになります。
このような異常な事態がなぜ是正されないのでしょうか。
その理由の一つは、女性/ピルユーザーの願いを揉み消す装置として、
低用量ピル普及推進委員会なるニセピルユーザー団体が存在していることがあります。
このような団体は旧社会主義国にはあったかもしれませんが、
私の知る国では見たことがありません。
女性の願いを封じ込めるいつもの手口
望まない妊娠をしたくない!!
これはいつの時代も同じ女性の願いです。
行政はこの願いをコントロールしようとし、
産婦人科医は積極的にあるいは結果的に協力してきました。
「1970年代のピルブームについて考える」では、
1970年代の日本ではピルが急激に普及しその普及率は現在以上に達していたと指摘しました。
「望まない妊娠をしたくない!」との女性の願いが、
ピルブームを巻き起こしたのです。
このピルブームはメディア規制などを通して封殺されていきます。
2000年ころの緊急避妊ブームも似たような現象でした。
その間の事情は、「もう一つのノルレボ物語(1)2000年に起きた異変」「もう一つのノルレボ物語(2)緊急避妊フィーバー 」に書きました。
ただ、1970年代のピルブームと違う点は、
ネット時代となりメディア規制だけでは女性の願いをコントロールできなくなっていたことです。
そこで、「適正使用」という名のより巧妙な緊急避妊遠ざけ政策が取られました。
その間の事情は、もう一つのノルレボ物語(1)~(12)に書いています。
女性が愚民でなくなる恐怖
自分で言うのも気が引けますが、
2000年ころ、英語サイトも現在と較べると格段に情報量は少なかったので、
「ピルとのつきあい方」は世界で最も充実したピルについてのサイトになっていたと思います。
「ピルとのつきあい方」を書くために集めた資料の重さは、
約60キロにもなりました。
不十分さはあるにしても、自分としては確かな内容でなおかつ誰にでも理解できる書き方をしたつもりです。
「ピルとのつきあい方」ができたころ、
日本の医師のピルについての知識は貧弱でした。
「ピルとのつきあい方」は多くのピルユーザーに読まれましたので、
医師とピルユーザーのピルについての知識に逆転現象さえ生じました。
その典型が緊急避妊でした。
医師は緊急避妊について知らないのに、
女性は緊急避妊について知っているという現象が起きたのです。
これでは女性をコントロールできないとの恐怖から、
低用量ピル普及推進委員会が作られました。
ピルユーザー歴1ヶ月
女性が賢くなることを嫌う人々にとって、
「ピルとのつきあい方」は目障りな存在でした。
特に当サイトを目障りに思ったのはある女性医師と彼女を中心とするグループでした。
彼女たちの言動についてはそれなりの情報を持っていますが、
公開しないとという条件でいただいた物なので公開できません。
ただ彼女たちのいらだちの一端は、以下に表れています。(拡大)
なお、12時間ルールの説明はこちらです。
2004年時点で言えば、世界の医師とユーザーそしてほとんどの日本のユーザーの知っている12時間ルールについて、
日本の名の知られた医師は知らなかったようです。
ユーザーより無知な産婦人科医の実態が図らずも露呈しています。
女性医師グループと接点のあるポジションにいたのが、
低用量ピル普及推進委員会NPO理事長氏です。
低用量ピル普及推進委員会の設立時点で彼女は、
ピルユーザー歴1ヶ月になるかならないかの新米ユーザーでした。
毎日1粒飲むしか知らなかったと述懐していますが、
なぜか「ピルとのつきあい方」は間違いだらけで信頼できないとわかったようです。
ピルユーザー代表
低用量ピル普及推進委員会NPOの実態は、ほとんど名ばかりNPOです。
理事長と副理事長が思いつきで珍説を表明することがあるくらいで、
独自の理念も主張もありません。
彼らが最も力を入れていることは、露出を高め人集めをして、
大きなグループに見せかけることです。
なぜ彼らは無意味に思えるような人集めにこだわるのでしょう。
その理由をひと言で言えば、
理不尽に満ちた日本のピルを維持するためには、
ピルユーザーの「支持」が必要だからです。
彼らは、ピルユーザー代表であらねばなりません。
そして、ピルユーザー代表として理不尽なピルを支持する役割を持っています。
低用量ピル普及委員会ができたころ、彼らを支えたのは女性医師グループの医師でした。
その後も、広告塔医師がこの団体を持ち上げ続けました。
ピルで最も有名な医師のツイッターアカウントがフォローしているのは8人に過ぎませんが、
その2番目は副理事長で4番目もメンバーの一人です。
低用量ピル普及推進委員会にとって、有名医師の支援は組織の信頼性を高め、人集めに有利に作用しますので、
有名医師との関係をことある毎にアピールしてきました。
こうして、低用量ピル普及推進委員会は、
ピルユーザー代表を演出することに成功してきました。
低用量ピル普及委員会の果たしている機能
低用量ピル普及委員会の実態は、とてもピルユーザー代表などと言えるものではありません。
しかし、一般医師には低用量ピル普及委員会がピルユーザー代表のように見えても不思議ではありません。
少なくとも、ピルユーザー団体とは見えるでしょう。
そのピルユーザー団体が、
「ピルっていい物です。私たちは何も問題を感じていません」
と言うわけです。
このような状況で、
ノルレボの価格はあんまりではと思う医師がいたとしても、
「ユーザーが良いと言っているのに自分の言うことではないな」
となってしまうでしょう。
日本の女性、ピルユーザーの声を遮断する役割を果たしているのが、
低用量ピル普及推進委員会なのです。
この団体の存在は、医師に対しても現状容認に作用するだけではありません。
ある女性が数年前に中絶をなくしたいとの思いから活動を始めました。
ところが、この女性は低用量ピル普及推進委員会のメンバーになってしまいます。
そして、その活動はひたすら啓発です。
ノルレボのアクセスを改善したいなどと言ったことは、
多分一度もありません。
ただ彼女は以前、制度の問題に取り組む必要があるのかなと呟いたことがあります。
だから、ずっと期待して待っています。
低用量ピル普及推進委員会は、現状を変えたいとの志を自己満足の運動にとどまらせているように思えます。
名もなき、声なき女性に
性の問題は思っていることを耳で聞くことはできません。
たとえば、妊娠した女性の気持ちや考えを耳で聞いても、
それは心の声ではありません。
心の声は心で聞くしかないのです。
だから性の問題は皆が同じ事を思っていても、
一つの大きな声になりにくいものです。
性の問題を考える際には、このことを心に刻んでいます。
日本の女性の願いは何か、ひたすら考えます。
それが私の流儀です。
そんな私から見ると、
製薬メーカーも、広告塔医師も、一般医師も、ニセユーザー団体も、
みな上をばかり見ているように思えます。
これでは女性は救われません。
ピルユーザーの/女性の願いが実現しない仕組みを変えていきたい。
ニセ代表が跋扈する間は、夢は実現しません。
社会主義国日本のピルと題をつけた方がよかったかも。 「ピルユーザーの願いが実現しない仕組み」 http://t.co/Osarjl3UlS
— ピルとのつきあい方(公式) (@ruriko_pillton) June 22, 2013
0 件のコメント:
コメントを投稿