早々に気が変わってしまった。
ピルは毎日決まった時間に服用する薬だ。
実際に服用してみると、 定時に服用することは想像以上にむつかしい。
誰でも必ず飲み忘れはある。
飲み忘れなどがなければ1年間あたりの妊娠指数PIは0.3と低いのだが、
実際の服用のPIは9にもなる。
下手に服用すればコンドームをきちんと使うよりも妊娠リスクは高いのだ。
いかに失敗を少なくするかは、 飲み忘れを少なくすることと効果的な飲み忘れ対応をすることにかかっている。
「ピルとのつきあい方」は最も慎重な飲み忘れ対応を紹介してきた。
飲み忘れが年に2度くらいまでなら、
慎重すぎるくらい慎重な対応でも別に不都合はない。
コンドームの避妊では不安だという女性がピルユーザーとなった。
だから、当サイトの慎重な服用法がピルユーザーに支持されたのだ。
ところが、これを苦々しく思うグループが2004年9月に生まれた。
現在はNPO法人OC普及推進事業団となっている。
このグループは当サイトを敵視し続け、 長年にわたり当サイトを中傷する言説を振りまいてきた。
言論は自由ではあるが、 ピルユーザーの避妊を失敗させる言説だけはどうしても許せない。
このグループの悪質さは、 当サイトの批判とトンデモ服用法の推奨がセットな点だ。
当サイトでは名指しで中傷されてきたので、 名指しで反論させていただいた。
この反論以後、NPOはトンデモ服用法を改変し、
当サイトへの名指しの中傷もしなくなった。
しかし、だ。
今年になって、NPOのツイッターアカウントが、
またまたトンデモ服用法の推奨と名指しではないが当サイトへの中傷を始めたのだ。
ピルの飲み忘れ。2日以上過ぎてしまったら、いったん中止しましょう。一度に3錠飲むのは意味がありません。 #loc
— OC普及推進事業談さん (@OC_pill) 2013年1月23日
以前の「24時間」を「2日」としているが、内容的には同じだ。
ピルユーザーの飲み忘れによる避妊失敗は、 飲み忘れ以前に服用した錠数が少ないほどリスクが高く、 飲み忘れ日数が多いほどリスクが高い。
だから、緊急避妊のガイドラインは、 最もリスクの高い1週目の飲み忘れで3錠以上の飲み忘れの場合は緊急避妊が必要としている。
このNPOは2日(2錠)飲み忘れたら服用を中止せよと言う。
服用を中止すると、次の日には3錠の飲み忘れ状態になり、
その次の日には4錠の飲み忘れ状態となる。
妊娠リスクをわざわざ高くするトンデモ服用法なのだ。
こういうトンデモ服用法を垂れ流しながら、
「ネットは便利ですが、その情報は玉石混合。 身元不明な個人のサイトや情報源を併記していない情報は鵜呑みにしないよう注意しましょう。 #loc」
と当サイトを揶揄することも忘れない。
このNPOは「OC普及推進事業団」と名乗っているが、
その言説はコンドームを併用しない避妊ピルユーザーを撲滅し、
治療薬としてのピルの普及を図ろうとするもののように思える。
ピルユーザーが避妊に失敗し妊娠するよう誘導しているとしか言いようがない。
これを怒らずにはいられない。
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